Electric Light Orchestra / エレクトリック・ライト・オーケストラ
エレクトリック・ライト・オーケストラ(Electric Light Orchestra)は、イングランド出身のロックバンド。通称「ELO」。
前身のロックバンド、ザ・ムーブから発展。1970年代の米国で最も多くの(ビルボード40位以内の)ヒット曲を放ち[注釈 1]、1980年代まで世界的な人気を博した。1990年代以降は創設メンバー ジェフ・リンやベヴ・ベヴァンらが、冠名義で活動している。2017年『ロックの殿堂』入り。ウォール・ストリート・ジャーナルが選ぶ史上最も人気のバンド100組でELOは第47位。
レコードデビュー後しばらくの間、ロックバンドにストリングス楽器担当(チェロ2名、バイオリン1名)がメンバーとして在籍するユニークな編成で、クラシックの弦楽三重奏の要素を取り入れた独特のサウンドが特徴だった。
1974年発表の『エルドラド』でストリングス・アレンジにルイス・クラークを迎えて以降、レコーディングではロックバンドとフル編成のオーケストラ・サウンドを融合させた楽曲アレンジを構成するように変化し、バンド内のストリングスメンバーのサウンド面への貢献は減少した。
その後、1970年代後半から1980年代にかけて、従来のオーケストラ・サウンドに加えてシンセサイザーを多用した楽曲アレンジをするようになり、よりポップな方向へサウンドを変化させていった。1979年発表のアルバム『ディスカバリー』を機に、ストリングス・メンバーを解雇(ライブのための「サポートメンバー」に降格)し、ギター、ベース、ドラム、キーボードの4人編成となった。