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DMX / ディーエムエックス

DMX / ディーエムエックス

DMX(ディー・エム・エックス、本名・アール・シモンズ[1](Earl Simmons)、1970年12月18日 - 2021年4月9日)は1990年代後半から活躍し始めたアメリカ合衆国の音楽プロデューサー、ヒップホップMC、俳優である。
芸名の由来は彼が80年代に使用していたドラムマシンOberheim DMXから。

DMXはニューヨーク市で生まれるが幼少期の早い時期にヨンカーズへ移住。多くの時間をストリートでの犯罪行為に費やした。しかし彼はビートボクシング、ターンテーブルといったものを楽しむうちにHip-Hopを苦難の日々からの脱却であると深く考えるようになった。

1991年、未契約の有望ラッパーを紹介するTHE SOURCE MAGAZINEの名物コラム 「Unsigned Hype」に取り上げられレーベルRuffhouseと契約。1992年にはシングル“Born Loser”で デビューするも十分な成果を得ることが出来なかった。

しかし、1994年に2ndシングル“Make a Move”をリリース、1997年にレッドマンやメソッド・マンらと共に参加したLLクールJ“4, 3, 2, 1”での客演が高い評価を得る。

1998年には数多くの客演を経て、ヒット・シングル“Get At Me Dog”をフィーチャーした1stアルバム 『イッツ・ダーク&ヘル・イズ・ホット』(It's Dark And Hell Is Hot)をリリース。同作は、初登場で全米チャート首位の座を射止める。このことからシモンズは2pacと比較されるようになり、同作の売上は400万枚を超えた。またこの年、映画『Belly』でNasと共演、銀幕デビューを果たす。

翌1999年には2ndアルバム『フレッシュ・オブ・マイ・フレッシュ、ブラッド・オブ・マイ・ブラッド』(Flesh of My Flesh, Blood of My Blood)をリリース、初登場でチャート1位(最終的に本作はダブル・プラチナムになる)。 そしてラフ・ライダーズのコンピレーション『Ryde Or Die, Vol. 1』を挟み同年末、3rdアルバム『そして、Xが残った…』(...And Then There Was X)をドロップする。 3作連続での初登場1位を記録した同作からは“What's My Name”“Party Up(Up In Here)”のヒットを生み、同アルバムの売り上げは500万枚を突破する。

彼を取り巻く法的な状況(後述)が改善された2001年の3月には通算4作目のアルバム『ザ・グレート・ディプレッション』(The Great Depression)をリリース。瞬く間にトリプルプラチナムを獲得するが、前作と比較して商業的に成功したとは言い難く、評価も芳しくないものであった。

2003年には大ヒットシングル"Where Tha Hood At" , "Get it on the Floor"を収録した通算5作目のアルバム『グランド・チャンプ』(Grand Champ)をリリースする。今作によってDMXは史上唯一、デビュー作からアルバム5作連続チャート首位を手にしたアーティストとなった。発表後、彼は今作を最後にラッパーを引退する考えであることを公に述べた。

しかし2006年の1月、DMXは、かつて彼がキャリアの初期に"Born Loser"をリリースした、コロンビアレコードと契約する。彼はレーベルを替える間にかなりの遅延を重ねながらも次作を録音し、ついに2006年の8月1日(Year of the Dog...Again.)を発表する。 今作は100枚ほどの差でチャート首位を逃すこととなった。また彼はBusta Rhymesによる"Touch It"のリミックスにも客演し、さらに2曲のシングル"Lord Give Me A Sign" と "We In Here"を続けて発表した。グレイテスト・ヒッツ作品である"The Definition of X:The Pick of the Litter"が 2007年6月12日に、また2010年の1月26日には"Where the Hood At?" ,"X Gon' Give It to Ya"などのシングルのヒット作をフィーチャーしたコンピレーションアルバム"The Best of DMX"発売された。

2011年、彼の7作目となるアルバム作品"Redemption of the Beast"(仮称)が制作中であると報じられた。DMXはBillboard.comに対して、次作に向けて「ノンストップで毎日」制作中であり、年内の12月までにリリースする予定であると述べた。同年の9月24日、新曲"Last Hope" の動画がWEB上で公開されたが、この曲が新作アルバムに登場するかどうかは不明である。新作アルバム"Redemption of the Beastは12月6日に発売される予定である。

2021年4月2日深夜、薬物の過剰摂取による心臓発作を発症しニューヨーク州ホワイトプレーンズの病院に緊急搬送。懸命の治療が行われたが同年4月9日死去。50歳没[1][2]。

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